
話しあわない夫婦の結末は? ~マルトリートメントⅥ~
家族間での話し合い。
大事なのは分かっちゃいるけど
大事な事こそ改めて話をするのは気恥ずかしい
そんなご家庭、案外多いのでは。
あるご夫婦のお話。
結婚当初、
夫が「節約してほしい」と妻に伝えたら
「いろいろお金がかかるのよ!と思わぬ反撃を受け
その後も何度か話そうとしたが
電話に出ない事や話しても何も言わない妻を
「話しても聞かない」と決めつけ
何も話さなくなっていった。
子どもを授かってから、
妻は夫にも子育てに参加してほしかったのに
夫は何もしてくれなかった。
夫婦なんだから分かってくれると思っているのに。
察してほしい妻は自分の思いを話すことなく
夫にずっと不満を持っていた。
そんな夫婦が結婚して16年。
その間家族の危機があっても
話し合って解決しようとせずに
その場を流してきたツケが回ってきました。
『 離婚 』
今、夫婦の口から出るのは
「一緒に暮らすのはもう無理」という言葉。
これまで話し合うという習慣のない夫婦は
離婚を前にしても
自分の思いを相手に話しません。
どう無理なのか
今後どうするのか
気持ちや考えはあっても
誰かに話すということも慣れていません。
互いにどんな思いや考えを持っているのか知らなかった。
この状況に至るまで、至っても
自分からは何も話さない。
そんな夫婦が結論を出そうとしています。
そんな夫婦の子どもたちは
このままでは夫婦が離婚に至ることを察していたのか
数年前から様々な行動を起こし
両親に心配をかけることで
家族がバラバラになることを防いできました。
しかし
子どもたちの思いに気づかない両親は
子どもの行動にもストレスを感じ
「お前が悪い」
「あなたが子どものことを放っておくから」と
互いをののしる事ばかり。
子どもたちの行動はエスカレートしてきました。
マルトリートメントは
親から子への直接的な不適切な関わりとして使われますが、
夫婦間の関わりでも
それが子どもたちに良くない影響を及ぼすなら
マルトリートメントと言えるでしょう。
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心の対話室うちゆい
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