対人関係による心の傷・・・私がネズミ?
「あなたはネズミです」
あなたが信頼している人から、もしもそのように言われたらどう思いますか?
カウンセラー仲間のEさんは、心理カウンセリングの他にアートセラピーも学んで、アートカウンセリングというアートセラピーに心理カウンセリングをミックスした独自のカウンセリングをしている人です。
そのEさんが先日、アートセラピー・スクールの先生がEさんのいないところで「Eさんはネズミです」と言っていたということを耳にしました。
Eさんは軽いパニックになってしまい私にSOSの電話をかけてきました。
もうスクールは卒業したけれど、先生は卒業後も応援していてくれていると信じていたEさん。
そんな先生が自分のことを「ネズミ」と言ったことが許せない。そんな話でした。
さて、「ネズミ」と聞いてどんなイメージが浮かんできますか?
アートセラピーでは、姑息・悪賢い・搾取・貧困・道化などの意味があるそうで、それを知っているEさん。、
なので信頼している先生に自分のことを「ネズミ」と言われたということがとてもショックのようでした。
そして、Eさんにとっての「ネズミ」のイメージはドブネズミ。
これでは気持ちが落ち込むのも当然でしょう。
ただ、ここに落とし穴があります。
先生がEさんのことを「ネズミ」と言ったからといって、『Eさん自身=ネズミ』ではないのです。
『先生にとってEさんが「ネズミ」(の様)に思える』ということだけなのです。
そのことを伝えると「先生の言葉に二つ返事でYESと言わない私は、そんなふうに思われていたんだね」
「そういえばこんなことを思い出した」と以前あったことを話してくれました。
「ネズミ」で連想するイメージは、Eさんは「ドブネズミ」だけど、Eさんの知人は「ハムスター」、私は「ミッキーマウス」。
このように思い浮かぶキャラクターは十人十様。
そのことも伝えると、Eさんは「自分でネガティブなほうに捉えていた」と 電話の最後は笑っていました。
90分ほどの電話でしたが、Eさんには重要な気づきが他にもたくさんありました。
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心の対話室うちゆい
E-mail 556.uchiyui@gmail.com
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