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2019/06/16

[ どうした?」のひと声を ~マルトリートメントⅣ~

マルトリートメント・・・虐待防止や家庭の養育に関する機関では、「不適切な養育」の意味で使われます。

 

今の職場で良く耳にするのは、両親の怒鳴り、

特に「お母さんが大声で子どもを叱っている声」です。

 

私が子どもの頃、といっても半世紀程も前になりますが、

その頃の子どもたちは

どこの家でも大声で叱られていました。

というか、親は叱るときに大声を出していました。

庶民的な家では大概そうだったと思います。

それに、子どもが叱られて家の外にいると

隣のおばちゃんが「どうした?お母さんに叱られた?」と声をかけてくれて、

「おばちゃんが一緒に行ってあげるから」と母親にとりなしてくれました。

母親はおばちゃんに子どもを叱った理由をこぼします。

うなずきながら話を聞いたおばちゃんは「大変だね」と母親をねぎらって帰ってゆきました。

 

今は

「隣の家から母親の怒鳴り声が聞こえてくる」と役所や警察・児童相談所に電話が入ります。

自分で声をかけると、隣家とのその後の関係がギクシャクするというのが理由のようです。

行政が家を訪ねると

「隣の人が電話をしたんでしょ!」と犯人捜しのように聞いてきます。

また、大声で叱っているから

「いつか虐待だって電話される」と思っていたというお母さんもいます。

 

昔は近隣などの他人がある程度その家庭のことを知っていました。

今はお隣にどんな人が住んでいるのか

お隣の人の顔を見たこともない

そんなことも普通になっています。

 

でもね、

今のお母さんにも

「どうした?」って声をかけ、「大変だね。頑張ってるんだね」と

お母さんの大変さに共感し、頑張りをねぎらうと

困っていることや苦労していること・辛いことなんかをさらに話してくれます。

 

子育てのしやすさって周りの環境でも大きく変わります。

 

お隣や近所の人にちょっと声をかけられるだけで

お母さんの気持ちもちょっと楽になります。

 

「どうした?」って声をかけるのは勇気が必要ですから

普段からあいさつしたりちょこっと世間話をする。

 

そんなことから始めて

世代を超えてご近お付き合いができると

「地域での子育て」に広がっていけるのではと思っています。

 

笑顔2

 

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心の対話室うちゆい

E-mail 556.uchiyui@gmail.com
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